ワーホリで働く時の注意点。そのジャパレスは大丈夫?
ワーホリで1番多い仕事先に選ばれているのが飲食店だと思います。アジア系レストランから、カフェやバーなど、飲食系は比較的に見つけやすい仕事の1つ。
しかもまかないが出るとなると、食費が浮くから節約にもなる♪と思って選ぶ人が多いのも納得。タイもその1人でした。
でも実際はワーホリを狙った悪質なレストランもあったりするのが現状。給料をキチンと支払われないなんて話はよく聞きます。
そんな目に遭わないためにも、事前にしっかりとポイントを抑えて、楽しく働いてお金を貯めましょう!
- あなたのジャパレスはイリーガル?
- イリーガルなレストランで働くことは悪い事?
- ワーホリでイリーガルな所で働く人が多いのは何故?
- レストランがイリーガルじゃないかを見極めるポイント!
- アイルランドではイリーガルじゃない所で働かなきゃ損!
- まとめ
あなたのジャパレスはイリーガル?
まず1番ポイントになってくるのは、イリーガル(違法)じゃないかどうかということ。実はワーホリ先で大人気のオーストラリアはイリーガルのレストランで溢れています。(多分カナダも・・・)
イリーガルなレストランとはどういうことかと言うと、タックスファイルナンバーを通さず、手渡しで給料を渡すことは法律で禁止されていて、店側は誰を雇って、どれだけの給料を払っているという報告をしなければいけません。
でも店側も税金を払いたくないし、最低賃金も払いたくない。だから働くのに必要な書類とかはいらないし、誰でも働ける代わりに最低賃金より低い給料を手渡しで渡している。というレストランのことです。
日本式に分かりやすく言うと、働く際に身分証明書やマイナンバー、などを会社に提出して、給料が支払われると自動的に所得税が引かれている状態になりますよね。給料も最低賃金以下だと違法になるため、その県ごとに定められた最低賃金以上は支払われることになります。
それが正規のレストランだとすると、イリーガルなレストランは、身分証明書などの書類を提出しなくてもいいし、手渡しで税務署を通してないから所得税も引かれない。その代わりに、最低賃金以下の給料で働いてもらう、というニュアンス。
イリーガルだと何がいけないの?
聞こえはいいですよね。タイもオーストラリアにいた時はよく分かっていなかったので、「所得税引かれないならラッキー」くらいにしか思っていませんでした。
でも掘り下げていけば、最低賃金よりだいぶ下の給料しかもらえなかったり、そういうレストランが原因で、違法滞在者が増え続けるという問題にも繋がってきます。
この記事でも話してますが⇩
海外で働くということは、何らかのビザ(許可書)が必要になってきます。 ただ「海外で働いてみたい!」だけでは働くは愚か、入国も危うい。
まずは職探しの段階で、ビザを持っているかを聞かれるのが当たり前で、ビザを持っていない人間を雇うとその会社やお店まで違法労働者を雇ったことになるので、違法行為になる。
でもイリーガルな所はまず誰を雇っていても申請をしていないので、ビザの確認やパスポートの確認すらされず、言わば、誰でも働けるということです。
本来ならビザなしで外国で働こうとしてもどこも雇ってくれないので、違法滞在者は仕事が見つからない=生活費を払えない、そう、そこにとどまる事が出来ないですよね。
そこで、イリーガルな会社やお店の出番ってわけです。最低賃金を払わなくても、どんなにキツイ仕事でも、働きたいと言ってくる違法労働者が後を絶たないから。
会社的にも最低賃金は払わなくていいし、キツイ仕事もやってくれる。しかも彼らはお金が欲しいからハードワーカーで、そこらの現地の人よりよっぽど使える、と。
ある意味ウィンウィンなんですね〜。
イリーガルなレストランで働くことは悪い事?
・・・とまぁ色々言いましたが、タイは別にイリーガルなレストランで働く事が悪い事とか、イリーガルはいけない!とかそういう話をしたいんじゃないんですよ。
というか、タイがこの記事を通して言いたい事は、ワーホリの実態なのでキレイゴトを言うつもりはありませんからね。海外生活や留学、ワーホリの実態を少しでも多くの人に知ってもらえればいいなぁと思って書いているだけで。
実際、タイが海外生活4年間でレストランや飲食関係で働いたことは4回ありましたが、イリーガルではないレストランで働いているのは、アイルランドにいる今が初めてです。
そうここね⇩まだ辞めてませんよ。笑
ワーホリでイリーガルな所で働く人が多いのは何故?
文章だけ読んでいると、ふと疑問に思う人もいると思います。「ビザがない人がイリーガルな所で働くのは分かるけど、なんでワーホリビザも持っている人までイリーガルな所で働くの?」と。
その答えは簡単。
日本人で日本の住居権を持っていて、ネイティブ日本語スピーカー。かたや中国から来た留学生で、彼も留学生というビザを持っていて、日本語もペラペラではないけれど話せる。
あなたがレストランのオーナーだとしたら、どちらを雇いますか?
もちろん国籍の話をしてるんじゃないですよ。タイが言いたいのは、自分の国のパスポートを持った人の方が雇いやすくないですか?ということです。しかも言語という壁は大きく、接客業となるとネイティブの方が安心ですよね。
これはもちろんどこの国でも言えることです。オーストラリアだって、ニュージーランドだって、日本人を雇うメリットは、日本語を使う仕事だったり、日本食レストランで日本料理に詳しかったり。
ワーホリのビザを持っているといっても、1年や2年が最長で、現地の人だったら一生働ける可能性だってある。
その国で生まれ育った人はビザもいらないので、もっと時給の高く、楽な仕事に付きたがります。日本でいう、中国やフィリピンの人が出稼ぎに工場やキツイ仕事に就くのは、日本人だと時給が高くなるし、募集がなかなか集まらないっていうパターンも多いから。
でも彼らは必死に働くし、最低賃金もしくはそれ以下でも文句は言わない。だって日本にどうしても居たいから。
こうやって日本の産業が成り立ってるのも事実。そして、ワーホリにとって1番手っ取り早い仕事の見つけ方であるということ。一年という短い期間の中で、仕事探しに何ヶ月もかけてられないということもあって、見つかりやすい仕事に就いてしまうパターンはよくある。
実際タイが現地で職探しをし、現実を知ったから言えます。
でももちろん、イリーガルじゃない仕事をゲットしている人もたくさんいますよ。タイだって、3回はイリーガルな場所で働いていましたけど、後の5回くらいはちゃんと所得税納めてるような場所で働いてましたし、今のレストランもジャパレスですけど、イリーガルじゃないレストランですしね。
タイが今までで働いた、イリーガルなレストランたちと当時の時給公開!
タイがイリーガルな場所で働いたのは計3回。当時の最低時給は、オーストラリアが$17、ニュージーランドが$15くらいでした。
- タイレストラン(Aus)・・・$14
- カフェ(Aus)・・・$15
- ナイトマーケット(NZ)・・・ 日給$90
ナイトマーケットは時給で換算すると$10くらいでしたね。もちろんどこで働くにも、パスポートや何かの手続きはしてません。
面接だけして、はい採用。って流れ。しかも給料が手渡しだから「銀行口座持ってる?」という下りが省略されるのだ。
銀行口座作るのにも、その国籍の人間じゃない場合、パスポートとビザを提出しないといけないので、不正入国した人はもちろん銀行口座を作ることは出来ない。そういう人たちにとって、キャッシュジョブはまさに助け船ですね〜。
レストランがイリーガルじゃないかを見極めるポイント!
でも実際、1番難しいのは、そのレストランがイリーガルなのか、ちゃんとしたレストランなのかの見極めが難しいということなんです。
レストランに行けば分かる、というわけではないので、働き始めてやっと分かる、というケースも。
そこでどうやったら見極められるか、タイなりの基準でまとめてみました。
- アジア系レストラン
- アジア人オーナーの会社・レストラン
- チェーンではなく個人経営店
- 給料が口座振込ではなく、手渡し
- タックスナンバーやビザの提出を求められない所は怪しい
本当にアジア系のオーナー、レストランの確率が高いのは確かです。でもちゃんとしたレストランが多いのも事実なので、そこに当たるかは運、ということになります。
アイルランドではイリーガルじゃない所で働かなきゃ損!
何故タイがこの記事を書こうと思ったかというとですね・・・いよいよ本題です。(遅)
タイも3回もイリーガルな所で働いただけあって、イリーガルなレストランで働くことを何とも思っていませんでした。仕事が見つかるだけありがたいし、イリーガルな会社だからと言って、オーナーが悪い人ばかりとは限らないからです。
しかもワーホリは最長1年で一生働くわけじゃないのに、そんな細かいこと気にしてるうちに1年終わるわ٩( ᐛ )وと。
でもその考えがアイルランドに来てガラッと変わりました。
その理由は、アイルランドでは法律でフルタイム・パートタイムに関わらず、有給が認められてるから!!!アルバイトの立場でも有給がもらえるなんてヤバすぎますよね。
でももしイリーガルな会社で働いていたら・・・有給のゆの字も拝めなかったでしょうね・・・何故ならイリーガルやし、国に届け出てないから、知ったこっちゃない。
タイの今のレストランは4ヶ月働いたら1週間の有給がもらえます!1年で3週間の有給がもらえるなんて、しかもバイトの立場で。
日本での社会人時代、福利厚生が全く出来ていない会社で働いていて、有給・ボーナスなしの月6日休み(例外月なし)、12時間以上労働、もちろん残業代なし・店は年中無休。そして社会保険・国民年金の負担なし。
知り合う人達に「うちの会社はブラックでさ〜」とか散々言われて来たけど、タイの会社ほどブラックな会社はないと思う。自慢にはならないけど。今考えたら、ものすごい会社で働いていた・・・。
海外に来て初めての有給が待っている・・・それもアイルランドで初めてイリーガルじゃない会社で働いたからだと思います。
オーストラリアやニュージーランドではイリーガルな所で働いた人も、アイルランドでは有給制度があるのでちゃんとした所で働かないと損になりますよ!
ちなみにアイルランドでは給料の支払いはレベニュー さえ通していれば手渡しでもイリーガルではありません。
まとめ
- イリーガルなレストランは主にアジア系レストランに多い
- アジア人経営者にも注意
- アイルランドではバイトでも有給制度が定められているので、イリーガルなレストランで働くと損!
ワーホリに行く人たちにとって、何より大事なのが仕事。仕事がないとその土地で生活出来ないし、何よりワーホリしに来た意味がない。
タイもジャパレスで働くのは大好きなんで、働くな!とは言ってません。むしろジャパレスで日本人の友だちを作るのはとても重要だと考えていますし。
正直、オーストラリアやニュージーランドでは何不自由なく働いたので、むしろイリーガルな所でもいいと思ってますよ。ただアイルランドでは、イリーガルな所はやめときましょうっていう話がしたかっただけです。(笑)
久しぶりにちゃんとワーホリに関する記事を書いた気がしますわ・・・さて、寝ます!