こういう星の元に生まれたのかもしれない

海外生活から得た知識・ワーホリ・その他諸々についてPeppa Pigをこよなく愛す女が筆跡中。

自己肯定感が低い人間が自己肯定感を砕かれた時どうなるのか

バイト先のマネージャーから言い放たれた一言で、まるで地獄に落ちたような気分になってしまったタイです。まさに今日の出来事でした。

 

帰り道、腹が立つやら、虚しいやらで、自分の人生はなんて愚かなんだろうとまで考えてしまったタイ。電車を待ちながら、何とも言えない気持ちで駅のホームでたたずんでいました。

 

タイの身に起こった出来事とは何だったのか?金曜の夜にふさわしく、暗い気分に浸りたい人は読んで見てください。(笑)

 

 

緊急ミーティングでマネージャーから召集

今日の勤務中にいきなりマネージャーが言ってきたのは、緊急ミーティングを開くとの事。だいたいタイは想像ついてましたけどね、何についてのミーティングなのかは。

 

そしてそのタイの予想は大当たり。シフトの事についてでした。タイには思い当たる節があったからです。

 

タイの思い当たる節とは一体・・・?

タイの働いているレストランはシフトがランチだけの時と、ランチも夜も働く、通しの時があります。 今はまだ新人なのでランチだけ入っている時が多いんですが、火曜日もそうだったんです。

 

しかし朝になって、マネージャーから「今日休みでいいよ」と連絡がありました。タイはお金が必要なのと、仕事に早く慣れたい為働きたかったのですが、マネージャーが休みと言うんだから仕方ありません。その日は急に休みになったので、適当に過ごしていました。

 

そして次の日の水曜日。またランチだけのシフトだったんですが、水曜日は友だちと夜ご飯を食べに行く約束がありました。そして後1時間くらいでバイトが終わる頃、マレーシア人の女の子から、『今日は熱があって、あまり体調が良くないから午後のシフト代わってくれない?』と言われました。

 

日本でこう言うことはしょっちゅうあって、タイはいつも誰かのシフトを代わってましたし、急なシフト変更にもどうしても急用(旅行とか)以外は無理をしてでもOKしてきました。

 

友だちとの約束はすごく行きたかったですが、日本で社会人をやってきたし、「友だちとの約束でシフト変更代われないってありえない!」となるような考えで育ってきているので、もちろん悩みました。

 

なので即答はせず、「ちょっと考えさせてほしい」と言ったんです。その子は他のスタッフにも聞いていましたが、誰も代われる人はいなかったようで、しゃあないか・・・と思った矢先、バイトリーダーの様な女の子に、「どうなったの?誰もいなかった?」と聞くと、『誰もいないわ。だってみんな予定があるんだもん、私もね。でもあなたの責任じゃないから帰っていいよ』と言われました。

 

その子のせいにするわけじゃなくて、その子も、他の子もみんな予定があって、もう少し早く言ってくれたんなら代われたかもしれないのに。と言う思い。でもタイが1番引っかかった理由は、昨日タイのシフトが急遽休みになったのは代わりにその子が働いたからと言う事。

 

昨日元々入っていたシフトはその子に取り上げられ、今日は予定があるのにそれをキャンセルしてその子の代わりに働けと?そんなバカな話あります?( ᐛ )

 

そう思ったら、バカバカしくなって、さっさと帰りました。

休みの重みが違う?タイを地獄の様な気分に引きずり込んだマネージャーの一言

そしてミーティング中にマネージャーが責めたのは、帰っていいよと言ったバイトリーダーでもなく、急に言ってきたその子でもなく、タイともう1人の台湾人の子でした。その時に火曜日何していたのか、と聞かれ、2人とも友だちとの約束があったと言うと、そこからお説教開始。もちろんタイも以前はこのasshollマネージャーと一緒の立場だったんで言ってることは分かります。

 

でもタイが納得いかなかったのは、『他の長時間働いてるスタッフはいい。休みが貴重だから。でも、お前たち2人は週に25時間ほどしか働いてない。なのに自分たちの遊びを優先させるってどう言うことだ?』

 

え?それ関係ある( ᐛ )?

 

要するに、シフトにいっぱい入ってる人の休みはOKだけど、シフトにあんまり入ってない奴が代わりに入れないのはおかしいだろと。あんまりシフト入ってないんだから暇だろ、と。シフトいっぱい入ってるか入ってないかでその人の休みの重さが違う、と。

 

そんなことある( ᐛ )?多分ね、これ仕事大国の日本ででも言ったらNGなやつでしょ。

しかもタイはシフト入れないんじゃなくて、オメェが新人だからって入れなかったんだろうがよ。って話で。

 

そしてマネージャーの口から『俺はいつでもお前らをクビにできる。代わりはいくらだっているんだ』的なことが言い放たれたのでした。

 

タイがマネージャーから言われた一言から思い知らされた現状

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今日のその出来事で気付いてしまった事。それは、自分を必要とする人などいないのだと言う事。

 
タイは仕事人間で、人生は仕事があるから面白いと思っています。貴重な経験や楽しかった思い出、苦い思い出。全ては部活や学校生活、そして仕事で得られることだと思います。

 

仕事があるから、生活にメリハリがあって、自分の価値を見出すことが出来る。子育てや健康に問題がない人はね。育児や健康上の理由があって仕事出来ない人はもちろん仕方ないですよ。タイの父も体を悪くしてから働けなかったので、悪い事だと思ったことはありませんし。

 

でもタイの現状、30歳で何が出来るのかって話なんですよ。未婚で子どもがいるわけじゃないし、自分のやりたいこと・すべき事を一生懸命するしかない状況じゃないですか。しかも好きで海外に働きに来ている現状ですよ。

 

でも今日ばっさり言われてしまった。「俺はお前たちなんか簡単にクビにすることが出来る。代わりはいくらでもいる」と。

 

その時、思いました。あぁ自分はこのレストランにとって、1人の駒にしか過ぎなくて、特別な立ち位置などない。新人を育て上げさえすれば必要ないのだ、と。

 

絶対的な何かがないポジションにつくと人は弱い 

オーストラリアのメルボルンでシェフをしていた時は、タイがヘッドシェフだったのでオーナーはタイを可愛がってくれて、辞める時は涙を流してくれた。『このカフェから君がいなくなるのは悲しい、君は今まででベストシェフ』だって。クレイジー台湾人だったけれど。

 

別にタイが凄いとかそんなことじゃなくて、自分の今まで人生をかけて築いて来たものが認められるってこんなに嬉しいんだなぁって思いました。タイは飲食店勤務が長くて、それしか経験ないくらいだったので。

 
でも今のレストランでは、ただのウェイトレス。シェフにはもうなりたくなくて、英語力が必要になるウェイトレスにチャレンジしたくて応募したのだけれど、シェフの時にはある「絶対的な何か」がない。

 

それは自信。料理以外で大丈夫っていう自信がなかったんです。

特別なスキルを持っているわけでも、英語力が誰にも負けないわけでも、一気に皿を5個くらい運べるとか、そんなの何1つない。ただ次やる仕事は英語力向上の為に、英語を必要とするポジションの事がやりたかっただけだから。

 

海外の会社が外国人を雇うのにはデメリットの方が大きい

タイのように色んな国を1年~2年で回っていると、雇う側からすれば長くて1年しか働けない人材であり、せっかく育てたにしても去ってしまう。大きな会社だと、ワークビザを支給してくれたりしますが、小さなレストランやお店ではなかなか難しいのが現実です。

 

ワークビザを支給するのはお金もかかりますし、会社側からすれば「どうしてもその人じゃないとダメな理由」が必要になる。その人にしかない何か。お金を払ってでも会社にいてほしい価値があるかどうかだ。

 

例えば、オーストラリアだとすれば外国人を雇うより、オーストラリア人を雇う方がずいぶん楽なのだ。特別なビザもいらないし、何年だって働けるのだから。

 

会社によって簡単にビザをくれるところもありますが、それにはコネと、運が必要です。まず外資系の会社は厳しいと思いますけどね。

 

みんながよく言う、自分の居場所とは何か?

海外に行ったら自分の居場所を見つけたという人がたまにいる。どういうことなのだろうか。みんなが自分を必要としてくれているから?それは友だちとして?「帰っちゃやだよ~」って?

 

でもタイが求めているのはそんなんじゃありません。口では言えるし、じゃあ本気なら私のために何か滞在出来るビザを見繕ってくれる?って思います。ひねくれているようだけど、そういうことだ。

 

一斉を風靡した、逃げ恥で言っていた、「誰にも選ばれなかった」って、まさにそうだよミクリ。と今更思った。

 

就職活動でも選ばれず、派遣で会社に勤めるも派遣切りにあってしまい、家政婦としてある男性の家で働くようになり、自分を必要としてくれるものを見つけた彼女の気持ちが今理解できた気がします。

 

分かってはいたけれど、ちゃんとした仕事も自分の新しい家族も持たないタイは30歳にして「いてくれたら助かるけど、絶対あなたが必要だというわけではない女」なのだ、と。

 
こんな気持ちにあの一言でドン底に突き落とされることになるとは。悔しいし、虚しいけど、だからと言って異国の地では私は何もないも同然なのだ。

thaiism.hatenablog.com

 

タイの知り合いに『日本では散々だったけど、海外に行ったら男性から相手をされる様になった』ってそういう意味で自分の存在価値を見い出している女の人がいました。タイはそういうのどうでもいいんで、男に相手にされるとかされないとか。

 

そうじゃなくて、タイはただ仕事が好きなんで、見つけたいんです。自分が何が出来て、何の仕事を一生やっていきたいのか。その為には色んな経験が必要で、後悔しない様に人生で1度きりの切符のワーキングホリデーを意味のあるものにしたいだけなんです。結婚しないでいいし、子どももいなくていいし、1人で死んで行ってもいいから、好きな仕事していたいんです。

 

影響してくる自己肯定感

友だちに話したら、『俺だったらクソ野郎の一言なんて気にしない』って言っていましたが、それが事実だったらどうなのか。ただ暴言を吐かれただけなら、タイだってムカつく!で片付けてますよ。

 

でもマネージャーに言われた一言でタイがこんなにも落ち込んだと言うことは、事実だからです。 分かってますよ、私には何もないって。30歳だけど、仕事もお金も家も車も。何もない。

 

だからこそ、自分の無力さ、ちっぽけさを思い知らされただけなんです。

 

初めての海外で英語力を5歳以上若い子達にバカにされ、笑われて悔しかった時、タイは一生懸命英語を勉強しました。一度は挫折しましたけど。

thaiism.hatenablog.comアジア人差別を受け、ホストファミリーから煙たがられ、散々だった時も、ここまで落ち込んでなかったと思います。 

thaiism.hatenablog.com

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なぜなら今回は、仕事についてだったからです。英語力は皆無だったから・アジア人差別はどうしようもない。でもたった1つだけ、人生で飲食店でも職歴しかないくらいの人間が「お前の代わりなんていくらでもいる」と言われたらどうなるのか。

 

気にしないって思えるのは、よっぽど自己肯定感が強い人間だと思います。タイは低いのでそう言う人にはなれません。

 

thaiism.hatenablog.com

 

 

映画のデジャブ?あの映画は観るべくしてして観たのか

この前紹介した英語、マダム・イン・ニューヨークでシャシが言っていた『私が頑張っても誰も喜ばない』と言うセリフそのまんまですね。

thaiism.hatenablog.com

 

他のスタッフが携帯いじってる間にせっせと掃除しようが、頑張ってメニューを覚えようが、何か自分で考えて動いたりしようが、タイは結局「代わりがいくらでもいる女」の1人に過ぎないのか、と。

 

1番虚しいと感じた点は現状

ワーホリは各国1年しかない切符。その1年間を有意義に過ぎすか過ごさないかは仕事選びだと言っても過言ではないので、このまま自分の貴重なアイルランドのワーホリの1年をそんな気持ちで過ごすのか、過ごさないのかは自分次第。

 

今回の件で、辞めてやろうと思いました、正直。でも、1番虚しいのは、他に雇ってくれる会社が見つかる可能性が低いと言う不安がタイを引き止めた事。ここまでくるのに苦労したって言うのもあって、辞めるのは簡単だけど、お金は必要。次がすぐに見つかる可能性は低いのに、辞めたら家賃が払えなくなるという現状でした。

 

あんなことを言われても頭を下げて働かせてもらうしかないのだ。 

まとめ

記事を書いている今も尚、まだ怒りや虚しさ・自己肯定感が崩れ落ちる様が頭の中をグルグルしています。何故この事をわざわざ記事に書いたのかと言うと、海外生活は甘くないんだよって知って欲しかったから。

 

キラキラした世界をイメージするだけの人が多いですが、そんな事ないんですよ。ワーホリなんて毎日遊んでるって思われてますけど、日本と違った戦い方をしているんです。タイの友人たちもこのブログを読んでくれているので、伝えたかったんです。

 

まだ始まったばかりのアイルランドワーホリですが、これからどうなるのか。それはまた更新していきます。今日はちょっと落ち込んでいるタイでした。

いつも読んでくれてありがとう。